ブックタイトル25年度ふくいろキラリパンフ

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概要

25年度ふくいろキラリパンフ

安定感と耐久性で危険を回避、デザインには楽しさを福島県立郡山高等技術専門校(現福島県立テクノアカデミー郡山)機械制御システム科卒、1999年須賀川の金型製作会社へ入社、2008年(有)トライ金型入社。Developer工業製品で医療の世界へ製造技術 髙﨑 大輔さん 歩行が困難な方にとって、必要なアイテムで、第三の脚とも言われる「杖」。手を使いたい時、置き場に困ることのない、自立する杖が開発されました。転倒を防ぐために、より安定した構造になっており、開発当初の3本脚から4本脚へと進化しました。脚の先端部分には特殊なゴムを施し、本体にクッション性を持たせることで衝撃を軽減します。また、デザイン性もありながら、軽量化と強度面の両方を兼ね備えたハニカム構造を取り入れました。強度をあまり損なわずに必要な材料を減らすことができ、どんな方向から地面に突いても強く、安定した構造となっています。 普段、医療器具を扱わない企業が、この商品を開発し「メディカルクリエーションふくしま」へ出展しました。金型を扱う企業だからこそ出来る加工技術を用いて「斬新なアイデアを医療分野に活かせないか」という思いから生まれた商品なのです。現在は、福島県立医科大学のリハビリステーションにて、モニタリングを実施しながら改良を重ねています。杖を使っていながら転倒してしまう年配の方のお話を聞いて、自分たちが出来る範囲内で“最大限”の良いものを開発したかった・・・と、その経緯を振り返ります。 普段の業務は、お客様から提示された図面を元に商品を作り上げるという作業。しかし、この開発においては“ゼロ”からのスタートでした。「より安全に使って頂きたい。この杖を使って頂くことで、危険を回避したり、煩わしさを解消したり、更に普段見られないデザインに“楽しさ”を感じて頂ける商品になれたら・・・」と開発者の想いが伝わる「杖の先」です。19