Windowsデータ(Word,Excel,PowerPoint,Publisher,一太郎)ご入稿に関して
『データ入稿』とは、そのまま印刷できる状態のデータを当社へお送りいただくことを指します。
入出力に関わるトラブルを未然に防ぐため、以下の『注意事項』を必ずお読み下さい。その上で、確認書にご記入お願いします。
ご送付いただいたデータに著しく不備がある場合は出力結果に責任を持てませんので、予めご了承ください。
また、納期が遅れる場合もございますので充分ご注意ください。
1.はじめに。
2.対応ソフト一覧。
3.必ずバージョンをお知らせください。
4.Office系ソフトで不足している機能や制限事項。
(1).文字や改行がずれることがあります。
(2).フォントについて。
(3).当社では以下に挙げるフォント以外は対応しかねます。
(4).印刷時の色味について。
(5).2色印刷には対応できないのでご注意下さい。
(6).仕上がりの網%指定ができない。
(7).ワードアート(インライングラフィック)に関して。
(8).塗りつぶしの半透明と透過画像に関して。
(9).裁ち落としの設定(塗り足し)機能がない。
(10).印刷で再現できない線の太さ(ヘアライン)。
(11).機種依存文字(外字)の使用に関して。
1.はじめに。
そもそも、Office 系ソフトは印刷物制作(最終的に印刷機で印刷する印刷物)を前提にしたソフトではありません。
まして、その環境は印刷に適しているとはとても言い難いのです。
しかし、業務で普通にパソコンを使うお客様にとっては、そのような印刷業界内のルールはどうでもよいことであって、単純に「うちのプリンターで綺麗に印刷できるのに、どうして印刷所の機械ではできないの?」ということになってしまいます。
そのためにもこの文書が、お客様との橋渡しに少しでも役立てたらと思います。
2.対応ソフト一覧。
Microsoft Word(バージョン Word 2003 まで)
Microsoft Excel(バージョン Excel 2003 まで)
Microsoft Publisher(バージョン Publisher 2003 まで)
Microsoft PowerPoint(バージョン PowerPoint 2003 まで)
JastSystem 一太郎(バージョン13まで)
PDF/Xに準拠した印刷用PDF
【PDF/X】とは
ISO(国際標準化機構:International Organization for Standardization)にて策定された公式規格のPDFデータ。
以前は、PDFといってもWEB用・ebook用・印刷用など様々な種類がひとまとめに「PDF」という名前で呼ばれていました。印刷用途向けの規格がなかったために「PDFにさえなっていれば印刷は問題ない」という誤った考えがもたれ、その結果PDFデータで入稿しても印刷用データとして使用できないケースが多々ありました。しかし、PDF/Xワークフローを採用することにより、印刷用最終入稿ファイルが意図したとおりに再現されると確信できるだけではなく、時間と経費の節約にもなります。きちんと作られていないという理由で入稿後に文書が戻されると、訂正に余計な時間がかかります。作成側、依頼側のどちらの経費を負担するにせよ、余計な時間は経費の増額を意味します。そのような望ましからざる経費が、PDF/Xの採用によって大幅に削られるか、または完全になくなります。
※PDF/Xに準拠しているPDFデータかどうかを確認するためには以下の必要条件を満たしているかご確認下さい。
・CMYKデータを使用した完全交換。
・色はCMYKか特色を使用していること。
・画像は実画像が埋め込まれていること。
・PDFデータに透明の情報は含まれていないこと。
・全てのフォントはエンベッド(埋め込み)されていること。
・ファイルのトラッピングが行われているかいないかが明確にされていること。
・メディアサイズと仕上がりサイズまたはアートサイズが定義されていること。
・断ち落としサイズはオプション、指定印刷条件を記述するか、ICC出力プロファイルを特定することにより、出力インデントが指定されていること。
3.必ずバージョンをお知らせください。
バージョンによって文字の組まれ方やオブジェクトの挙動が異なります。なるべく体裁を崩さないためにも入稿時には必ず作成時のバージョンを確認して下さい。
バージョン情報は、ソフトを起動して「ヘルプ」→「バージョン情報」を選択すると表示されます。
4.Office系ソフトで不足している機能や制限事項。
(1).文字や改行がずれることがあります。
Office系ソフトは、誰にでも簡単にプリントできることに主眼をおいて作られています。
そのため、プリンター用紙サイズ・余白・字詰めなどのプリンター情報がアプリケーションに反映する仕組みになっています。
しかし、データ入校の際にこのことがかえって問題になってしまうのです。
例えば、同じサイズが出力できるプリンターでも、メーカーや機種によって微妙に印字範囲が異なります。
そのため一行に入る文字数が異なり、字詰めがずれることがあります。
実際の仕事の流れでは、お客様がゲラ作成のためにプリンター印字した文書を、印刷会社で出力するようなときに起きます。
(2).フォントについて。
フォントには、非常に多くの種類があり、また、日々新しいフォントが発売されています。
当社でこれら全てのフォントを用意することは困難です。
また、技術的にも大量のフォントをパソコンに登録するとシステムが不安定になるため、あまり多くのフォントは登録していません。
結果、当社では代表的なフォントだけに対応しているのが現状です。
(3).当社では以下に挙げるフォント以外は対応しかねます。
※詳しくは出力可能フォントについては[Windows用データ入稿確認書] の2枚目をご覧下さい。
【Microsoft社製】
MS 明朝/MS ゴシック
[MS Office Family 付属フォント]
HG ゴシックM/HG 正楷書体-PRO/HG 丸ゴシック M-PRO/HG 行書体/
HG 創英角ポップ体/HG 創英角ゴシック体/DF/DFP 特太ゴシック体/DF/DFPPOP 体/Arial Unicode MS
【ダイナフォント社製】
[Type Museum 付属フォント(TrueType100書体)]
DynaFont Type Museum TrueType100(Windows版)
DF華康明朝体W3/DF華康明朝体W5/
DF華康ゴシック体W2/DF華康ゴシック体W3/DF華康ゴシック体W5/
DF平成明朝体W3/DF平成明朝体W5/DF平成明朝体W7/DF平成明朝体W9
DF平成ゴシック体W3/DF平成ゴシック体W5/DF平成ゴシック体W7/DF平成ゴシック体W9/
DF平成丸ゴシック体W4
DF極太明朝体/DF超極太明朝体/DF特太ゴシック体/DF極太ゴシック体/DF超極太ゴシック体
DF新細丸ゴシック体/DF細丸ゴシック体/DF中丸ゴシック体/DF中太丸ゴシック体/
DF太丸ゴシック体/DF極太丸ゴシック体/DF超極太丸ゴシック体
DCPインラインW5/DCPクリスタルW5
DFPOP1体W3/DFPOP1体W5/DFPOP1体/DFPOP1体W9/DFPOP1体W12/DFPOP2体W9/
DFPOP2体W12/DFPOPコンW7/DFPOPコンW12/DFPOPクリップW7/DFPOPステンシルW7
DFまるもじ体W3/DFまるもじ体/DFまるもじ体W7/DFまるもじ体W9
DF流隷体W5/DF流隷体W7/DF流隷体AW5/DF流隷体AW9
DFフリー流線W3/DFフリー流線/DFフリー流葉/DFブラッシュSQW5/DFブラッシュSQW9/
DFブラッシュSQW12/DFブラッシュRDW7/DFブラッシュRDW12
DFクラフト墨W9/DFクラフト遊W5/DFクラフト遊W7/DFクラフト童W3
DF魏碑体W7/DF痩金体W3/DF唐風隷書体W5/DF唐風隷書体W7/DF唐風隷書体W9/
DF新宋体/DF康印体W4/DF新篆体W5/DF新篆体W7/DF龍門石碑体W9/DF欧陽詢体W5/
DF顔真卿体W7/DF金文体W3/DF隷書体/DF行書体/DF祥南行書体W5/DF細楷書体/
DF中楷書体/DF中太楷書体/DF太楷書体/DF極太楷書体/DF超極太楷書体/
DF教科書体W3/DF教科書体W4/DF勘亭流/DF相撲体W12/DCPひげ文字W5/
DCP籠文字W12/DCP寄席文字W7/DCP方隷書W3/DCP麗楷書W5/DF宋楷書W7/
DF綜藝体W5/DF綜藝体W7/DF綜藝体W9/DF麗雅宋/DF風雲体/DF風雲体W12/
DCP愛W5/DCP愛ラインW5/DCP愛シャドーW5
※「DH○○体」を使用しますと、出力時に文字の一部が欠けるというトラブルが発生しますので、以下のフォントは使用しないでください。( )内はフォントフォルダでの名前です。
DHP行書体 (DF行書体&DHP行書体)
DHP平成ゴシックW5 (DF平成ゴシックW5&DHP平成ゴシックW5)
DHP平成明朝W3 (DF平成明朝W3&DHP平成明朝W3)
DHP平成明朝W7 (DF平成明朝W7&DHP平成明朝W7)
DHP特太ゴシック (DF特太ゴシック&DHP特太ゴシック)
(4).印刷時の色味について。
Microsoft Office製品に限らず、色をRGB値で扱うソフトのデータを印刷物にするとき、かならず「印刷では出ない色」が問題になります。
画面で見ていて蛍光色のように見える色は表現できません。
印刷は、CMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)の4色のインキを混ぜる事によって色を表現しますが、RGB値と比べると色表現領域が狭いためカラーモニターで表現できる色(=RGB)の範囲はカバーできません。
よって、色がくすんだり、自然な階調が失われたりします。
【RGB】アール・ジー・ビーとは
光の三原色Red(赤)、Green(緑)、Blue(青)のこと。光の色はこの3色の光の混合で作られます。3色すべてを重ねると白色となるため、これを加法混色という。パソコンのモニタの色もRGBの3色の掛け合わせで作られている。一方、印刷に使うインキはCMY(K)といい、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の基本3色を重ねると黒になるため、これを減法混色といいます。
(5). 2色印刷には対応できないのでご注意下さい。
例えば、青(blue)と黒の2色で作成したデータだから、2色で印刷して欲しいという要望があります。
2色印刷の方が、印刷するコストだけを比較すれば、もちろん安くなります。
ただし、入稿絶対条件は、「かならずプロセスカラー(CMYK)のシアンかマゼンタのどちらかの色と墨(K)のみで作られている」ことです。
そうすれば、WindowsデータをPS(PostScript)データに変換して、後はCMYK分版出力すれば、問題なく2色に分版されます。
あとは、指示された特色インクで印刷できるようになります。
しかし、実際には以下の問題が発生しています。
「青」という色がプロセスカラー(CMYK)のシアン単色で作られているなら問題はないのですが、ほとんどがデータを変換しますと、実際には「青」という色はプロセスカラーの4色の掛け合わせになっています。
この4色の掛け合わせがクセモノで、これをシアン単色に直すのは至難の技です。人力でひとつひとつパーツを触って修正しなければならない、気の遠くなる作業で、驚くほど時間とコストがかかります。
ましてや、間違って修正したら・・・。考えただけで、パソコン全盛の環境には不向きな作業なのです。
また、知恵のある方は、「それなら4色中のシアンだけ抜き出して版にしたら良いではないか」と言いますが、例えばシアン80%+マゼンタ80%で作られた紺色から、シアン80%を抜き出したらどうなるでしょう。
全く違った色になってしまいます。
以上のような理由で、2色印刷はお引き受けできない、対応しかねる仕事なのです。
(6).仕上がりの網%指定ができない。
Microsoft Excelなど、あらかじめ登録されている色情報しか指定できないソフトでは、仕上がりの網%指定による色の設定ができません。
したがって、
「ここの網のところを10%くらいにできないのか?」といった要求に応えることはできません。
(7).ワードアート(インライングラフィック)に関して。
ワードアートとはMicrosoft Officeに付属しているプログラムの一種です(インライングラフィックといいます)。文字の装飾が非常に簡単にできるため、タイトルや見出しによく使われます。
印刷すると、これらは解像度というものが低いので、ガタガタに印刷されてしまいます。
【解像度】とは
ディスプレイの表示能力やプリンターの印刷能力、スキャナの分解能力など、きめ細かさや画質の滑らかさを表す尺度。単位幅をいくつの点の集合として表現するかを表わし、この値が高いほど、より自然に近い画質が得られる。解像度が低いと、画像や文字に「ジャギ」と呼ばれるギザギザが現れる。ディスプレイの場合は画面に表示するドット数で表す。プリンターやスキャナの場合は、1インチあたりのドット数で表され、単位としてdpi(dots per inch)が用いられる。
(8).塗りつぶしの半透明と透過画像に関して。
Office製品には、オートシェイプなどのオブジェクトのカラーを下の地の色が見えるように「透過画像の配置」と「半透明」の処理を行うことが可能になっています。
当社のシステムによるデータ出力方法は、MS-Officeのデータを一度PostScriptに変換して印刷を行います。
しかし、PostScriptは透明の概念がないため、安定したデータ出力できません。
例えば■・■
のカラーの半透明処理は以下のように、簾(すだれ)状にカラーを細かく分割して印字されます。
このため、印刷品質の低下・場合によっては全くデータが出力できなくなってしまいます。

【PostScript】とは
PostScriptはAdobe社が開発したプリンター制御言語(PDL)で、印刷業界の標準となっている高性能なソフトウェア言語。そのPSファイルはテキスト、グラフィックス、スキャンされた画像などを含むページの内容ですが、PSファイルがプリンターに送られると、プリンターに搭載されているRIP(Raster Image Processor)がビットマップ(1 bit TIFF)に変換し、紙などの媒体に描画します。また高解像度のフィルム出力や刷版出力としてのイメージセッターやCTP用のRIPはWindows NT/2000/XPなどのコンピュータに搭載されています。
【透過画像】に関して
透過画像に対応している画像として「PNG」と「GIF」が有ります。
PNG画像:多くのWebブラウザでサポートされている画像ファイルフォーマット。画像イメージの圧縮および保存フォーマットとして適しており、展開した場合にも画像データが破損することはありません。.pngフォーマットでは、さまざまな画像の透過性(アルファチャネル)および異なるコンピュータでの画像輝度の制御(ガンマ補正)をサポートしています。行頭絵文字やバナーなどのサイズの小さい画像から写真などの複雑な画像まで、多様な画像で使用されます。
GIF画像:アメリカのパソコン通信ネットワークCompuServeで画像交換用に開発された画像形式。JPEGと共にインターネットで標準的に使われる画像形式である。256色までの画像を保存することができ、JPEGが苦手なイラストやアイコンなどの保存に向いている。動画を保存できるアニメーションGIFや、透明色を指定して背景イメージと重ね合わせることができるトランスペアレントGIF、全体をダウンロードしなくてもイメージの確認ができるインターレースGIFなどの拡張仕様がある。圧縮に使われているLzWというアルゴリズムはUnisys社が特許を持っているため、GIFに対応したソフトウェアを販売/配布するにはUnisys社にライセンス料を払う必要がある。このライセンス料を嫌って、PNGというライセンスフリーの画像フォーマットが策定された。
(9).裁ち落としの設定(塗り足し)機能がない。
基本的にOffice系ソフトにはトンボを付けたり、裁ち落とし分の塗り足しをする機能はありません。
よって塗り足しが無い状態で裁断した際、用紙の端に台紙の紙色が出てしまい、意図しない余白が出来てしまう場合があります。
そのため、デザインのレイアウトで重要な文章やロゴは必ず、仕上がりサイズより上下左右2~3mm程度内側に配置してください。
端に配置されたデザインが裁断の際に、切れてしまう場合がございますので、予めご了承下さい。

【裁ち落とし】とは
写真やイラスト、網、パターンなどの図版をページの余白部分まで配置して、紙面に広がりを出すことがあります。その際にページの仕上がり線より3mm程度はみ出させて配置するテクニック。
仕上がり線よりはみ出させておくと、断裁(=裁ち切り)したときに紙の端に余白が出ないので、美しく仕上がる。裁ち切りともいう。
レイアウトソフト上では、ボックスやオブジェクトを仕上がり線からはみ出すように作って裁ち切りに備える。なお、はみ出させた部分を塗り足しという。
(10).印刷で再現できない線の太さ(ヘアライン)。
Microsoft Excelの罫線で一番細い線は使っているプリンターで印刷可能な最小の細さになります。
300dpiのプリンターなら300分の1、600dpiのプリンターなら600分の1インチの太さになります。
イメージセッターなどの高解像度出力機になれば2400dpi以上で、太さにすると2400分の1インチ=約0.0105mmと印刷では再現できない太さになってしまいます。
(11).機種依存文字(外字)の使用に関して。
文字データの互換性が保証されているのはJIS(日本工業規格)にある文字だけです。
しかし、各社のパソコンには独自に搭載されている文字(JIS外字、JIS未定義文字)があります。
こういった文字を再現するために、機種依存文字(外字)というものがあります。
基本的に外字は登録したパソコンからは表示・出力できますが、異なる環境のパソコンで外字を使用したデータを開いても正しく表示・出力はできません。
同じように表示・出力するには異なる環境のパソコンでも外字を登録する必要があります。
よって、入稿する際は外字作成された文字を使用しているか必ず確認する必要があります。
また、字体等の確認のために、必ずお客様側でプリントしたサンプル(プリントアウトした原稿)を添付願います。
(外字が再現できない時に当社で打ち替える際の参考にするためです。)




















